???

……!?なんで君が僕の本当の名前を知っているのかな?

エージェントAだと思われていた人物はいつの間にか
エージェント057に変わっていた

エージェンツ057

僕の名前を知っている人物は極めて限られているのだけれど。
そもそも仲間になろうという相手の秘密を不用意に漏らすエージェントは信用ならない。

そう言ってオセは「あなた」に黄金銃を向けた。

エージェンツ057

悪いね。僕は不安要素はすべからく取り除いておく性質でね。
恨むなら君のその軽率な口を恨みたまえ。

オセがそう告げると部屋に1発の銃声が鳴り響く。

エージェンツ057

もしもし?コタロウ?試験は中止だ。
そうだね、試験中の不慮の事故ってところかな?……うん、それじゃあ後の始末はよろしく頼むよ。

電話を切るとオセは短くため息を漏らす。
どこから漏れたのか、何かの良くないことの先触れに思えて仕方がない。
オセはそう言って、暗闇の中に姿を消した。