「あなた」は現れた指示通りにオロチマルの右の牙を攻撃する。
するとオロチマルは怒ったのか、
大きな口を限界まで開いて「あなた」に襲い掛かってきた。
フシャアァァァァァァァァ!!!
おっとストップストップ!そこまでだよ。
間一髪というところでコタロウが間に割って入って
オロチマルを制止する。
これで一応、僕の試験は合格だよ。
はい、合格した証として動画も渡しておくね。
じゃ、僕はここらで失礼するよ。オロチマルを宥めないといけないしね……それじゃあ、ドロンっ!
コタロウは手を振りながらドロンとオロチマルと共に姿を消した。
さて、お疲れ様。どうだい?そろそろ最終試験の解答は分かったかな?
泣いても笑ってもこれで今回の試験の合否が決まる。
さぁ、君がエージェントとして優秀な才覚を担っていることを証明してくれたまえ。
「 最初から通信端末に入っていた動画 」
「 ミネアキに渡された動画」
「 コタロウに渡された動画」
最終解答は……
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ヒント
オイオイオイ……。ヒント貰うの癖になってねーよな……?
別に制限時間はないんだぜ?
ま、どーしてもってんなら、仕方ねーけどよ……。
今のまんまじゃ、あることに気付かねーと、ぜーったいに解けないからな。
今まで集めてきた動画、果たしてそれで全部だと思うか……?
あのチビっ子忍者の発言を思い出してみな。
『前の2人手抜きでもしたんじゃないの。』1人は当然、暗号解読の試験官であったミネアキだ。
じゃあもう1人は一体全体、誰なんだろうなァ……?
ま、当然、推理力の試験には試験官がいるってこった。
その試験から合格の証として渡される動画をまだ貰ってねーんじゃねーか?
そもそも会ってすら居ないって……?さぁ、それはどうだろーなァ?
推理力の試験の迷路に入った時に落ちてきたメモをよーく思い出してみな。
『この試験にスパイが1人紛れ込み、嘘の情報で試験を妨害してくる。』
さて、『この試験』ってのは……何を指しているのか?おっとヒント出しすぎちまったか。
フムフム……。つまりは、本当は加入試験全体を指していたってことですね。
であれば、スパイの正体はあの人しかありえません!
お!? どうした、分かったのか? 誰がスパイかに気付けば、答えが変わる場所があるはずだぜ。
なんせ、紛れ込んだスパイは1人なんだからなァ……。